
来年には新型レガシィのデビューが噂され、初期型ユーザーの中では100,000km級の走行距離も珍しくなくなってきたBL/BPレガシィ。今回は弊社デモカーも55,000kmを超え、サスペンション周りのリフレッシュを敢行しました。
•メンテナンスとしてのリフレッシュ作業
最近では一般的にリフレッシュプランメニューを扱うショップさんなどが増え、長い距離を乗るユーザーさんにとっても、よりメンテナンスに接する機会が増えていると思います。
特に最近の車両はより積極的にブッシュマウントによる制振性を高め、ハンドリングや静粛性のバランスに苦心している痕跡や傾向があります。レガシィなどでも、ロアアーム類を見る限りでは旧来の車種と比べ、ブッシュ容量が格段に増え、さらに応力入力を意識した形状となっていて、従来のようにハードブッシュを使うにも車両の使い方、走り方に合わせ取捨選択する必要が高くなっていると言えます。

Fr lwr アームを取り外した状態
もちろん、サーキットなどでスポーツ走行を愉しむケースなどでは、より硬度の高いブッシュやピロボールを使用することで、よりダイレクトなハンドリングフィールを得ることが出来ますが、シャシー側のサスペンションジオメトリレスポンスが高まっている車種では、ある特定のケースにおいてドライブし難い状況を作り出してしまっているケースも見受けられます。

BP走行距離計
一般的にリフレッシュの目安としては、7~80,000km から 100,000km 走行ではありますが、弊社デモカーの場合は毎週末の各地でのフェアなどに使用しているため、15,000-17,000km / 年間 の積載した状態での走行ペースになり、弊社吉田がほとんどのドライブをしていることもあって、疲労度としては一般的な状態の1.5倍程度だと考えられます。

フロントロアアームと交換ブッシュ
今回はこの疲労蓄積を取り除く事を主目的とし、前後のサスペンションアーム類のブッシュを交換することとしました。各ブッシュ類の交換は基本的に油圧プレス機で打ち抜き、新品と入れ替えをします。画像では分かりにくいですが、新品と見比べると装着品は軸位置に偏りがあり、各部の応力入力方向が見て取れ、寸法にして1~3mm程度ですがこれらが及ぼすアライメントの狂いは無視できません。
また、ブッシュとしての機能面では入力方向へ圧縮されることでクッション性が悪化し、細かい振動などがシャシー側へ伝わり易くなります。これがドライバーへと伝わり不快感となって感じ、”疲れてきた”というドライバーの評価に繋がっていくのです。

各箇所と交換ブッシュ Fr
今回はフロントのロアアーム以外にリアではドライバーによるハンドリング面でのストレスの指摘があったため、横方向への入力があるラテラルリンク、アッパーリンクのブッシュを交換しました。ラテラルリンクのフロント側(画像下側に見えるIアーム状)はプレス板金製のアームのため、この部位だけはアームごと新品に交換しています。

Rr ラテラルリンク F/R, アッパーリンク
これらのアームブッシュ類を交換することによって、低速域からの微振動やロードノイズの低減、さらにはサスペンションがきちんとストロークするようになり、乗り心地も改善されます。
今回のリフレッシュ作業時にアーム類を1G状態で締めなおす事で、およそ5mm程度の車高変化があり正規の基準車高まで戻っています。また、ハンドリング面での効果としては、速度が上がったときのステアフィール(手応え感)も復帰し、より走行時の一体感があらわれるようになりますので、リフレッシュの際の参考にしていただければと思います。
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