GRB spec Cの登場で現在専用ローダウンの開発を進めています。
いよいよ登場したGRBspecC。ベースモデルより軽量化が図られ、エンジンをはじめ、サスペンション、クロスメンバー、タイヤなどに変更がありスタンダードのSTIとは全く別車両として捕らえる必要がありそうです。
実際に試験車両の純正スプリングのレートを計測してみると、フロント側約15%、リア側約30%もの差(GRBAタイプ比)があり、ダンパーそのものの減衰特性も大きく異なるようです。大幅に変わっている減衰特性を考え、1次レート特性違いと最大目標レート違いを組み合わせた種類の試作品を設定しテストを行うこととします。
■基準となる数値の計測
まずは基本となる車高を計測しますが、各アライメント数値も記録しておきます。GR系は比較的ライン組立て寸法が正確で左右キャンバーは当然ながら、トー角も比較的揃えられています。ここで言う寸法とはは整備基準値内の基準寸法にどれだけ忠実かという事で、ノーマルでも精度差が車種によって多少あります。もちろんグレードなどによって許容範囲値が異なるわけですが、スポーティグレードの場合はライン組立時にもある程度の精度が追求されていて、一昔前のように新車の状態でステアリングセンターがズレているなどといった事は少なくなっています。
SpecCは専用タイヤを装着しているため、この点も留意しておきます。サスペンションのセッティングにおいてタイヤは重要な要素となるため、純正装着タイヤとのマッチングを最優先に考慮しなければなりません。タイヤを変更した場合でも、通常は同等品かよりスポーティなタイヤへの交換となるので、最も厳しい評価タイヤは純正装着品ということになり、特にSpecC装着品はケース剛性の高さやグリップレベルなど性能面を重視した銘柄なので、初期アタリや乗り心地の面でシビアになることを念頭において評価作業を行います。
開発目標の策定に向け、既存品での実走行テストを行い、大筋の方向性を決めておきますが、初期段階での方向付けは重要なので、まずはしっかりとノーマルの状態で走り込みを行い、問題点や各々の好みなどの洗い出しをしておきます。その上で、ベースモデル用の既存スプリングを装着、大筋の試作品要件をまとめ打ち合わせを進めます。
そして純正時と既存品時の評価内容を精査、ドライバーのフィードバックを基に最大レートやストローク量に応じたステア特性変化などを見極め、設計担当者と詳細な試作仕様を決定します。
この時に車両の性格や特性、純正サスペンションの限界特性などを加味し、車高設定目標、最大レートの複数目標を組み合わせ、最終的にドライバー評価に最も近い候補を通常3~4種試作製作し1次試作評価作業に進んでいきます。
現在はテスト車両に試作品の中から合格品を実際に装着、長距離評価テストを行っています。
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